仏壇は、故人を供養し、心を鎮めるために重要な存在です。初めて仏壇を購入する際には、いくつかのポイントと注意点を押さえておくことが大切です。本記事では、初めて仏壇を購入する方に向けて、選び方や準備、お手入れについてご紹介します。
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仏壇の選び方
まず、一番最初に大事な確認事項として、どの宗派の仏壇を購入するかを決めます。故人や仏壇を設置するご家庭の宗派に沿った仏壇や仏具がありますので、必ず確認しましょう。

1. サイズと設置場所の確認
仏壇を選ぶ前に、設置する場所のサイズやレイアウトを確認しましょう。部屋のスペースや家具との調和を考慮しながら、適切なサイズの仏壇を選びます。また、仏壇の設置場所は清浄な場所であり、家族が日常的に通りやすい場所が好まれます。
2. 材質とデザインの選択
仏壇の材質やデザインは、個人の好みや信仰によって異なります。木製の仏壇や漆塗りの仏壇など、さまざまな種類がありますので、自分に合ったものを選びましょう。また、仏壇には伝統的なデザインからモダンなデザインまでありますので、自宅のインテリアに合わせて選ぶことも重要です。
3. 予算の設定
仏壇の価格は、材質やデザインによって異なります。予算を設定し、その範囲内で最適な仏壇を選びましょう。予算に余裕がある場合は、長く愛用できる高品質な仏壇を選ぶことをおすすめします。
仏具の準備と選び方
仏壇にはさまざまな仏具が必要です。以下では、代表的な仏具の選び方について説明します。
1. 仏像や曼荼羅
仏壇には仏像が欠かせません。仏像はさまざまな種類や姿態がありますので、自分の信仰や好みに合った仏像を選びましょう。また、仏像の大きさや材質も考慮して選ぶことが重要です。仏像ではなく、曼荼羅を掛けたり、板曼荼羅を置く宗派もあります。
2. 線香立てや花立て
仏壇には線香立てや花立てなどの小物も必要です。デザインや素材を選ぶ際には、仏壇との調和や実用性を考慮しましょう。美しい線香立てや花立ては、仏壇の雰囲気を一層引き立てます。花立にあらかじめ造花を刺したものが売られてもいます。毎日の花やしきみなどの取り換えが大変な場合は造花でも問題ありません。
3.ろうそく立て(燈明)
宗派により、ろうそく立てや提灯などの燈明を飾ります。火を扱うのが不安な方には灯りの部分が電球になっているものがオススメです。
4.仏飯や水入れ
仏壇は基本的に毎日お水やご飯の入替を行います。「ご飯を毎日炊かない」「家で食事をしない」「基本的にパンしかな食べない」などご飯を毎日お供えするのが難しい方には食品サンプルでできたご飯が盛られている仏飯を使用しても良いでしょう。あくまでも心の問題ですので、食品サンプルなんて!と怖じる必要はありません。
5.りん
りんはサイズの大小だけではなく、鉢型や球体型など色々なデザインのものがあります。仏壇やお部屋のインテリアに合わせて選んでみましょう。
6. お香
お香は、仏壇に香りを灯すためのものです。種類や香りには個人差がありますので、自分や故人の好みに合ったお香を選ぶようにしましょう。また、お香立ても合わせて準備しましょう。
仏壇のメンテナンスとお手入れ
仏壇を長く美しく保つためには、定期的なメンテナンスとお手入れが必要です。以下では、基本的なお手入れ方法についてご紹介します。
1. こまめなお掃除
仏壇は清潔に保つことが大切です。定期的にほこりを取り除き、柔らかい布で優しく拭きましょう。また、仏具や仏像も定期的に清掃し、美しさを保ちましょう。
2. 線香の扱い方
線香を使う際には、火の取り扱いに十分注意しましょう。火の近くでの操作や、線香が完全に燃え尽きるまで放置しないようにしましょう。また、線香が終わったら灰を取り除き、線香立てを清潔に保ちましょう。
3. 仏像のお手入れ
仏像は優れた彫刻品であり、その美しさを保つためにも適切なお手入れが必要です。乾いた布で優しく拭き、汚れや指紋を取り除きましょう。また、直射日光や湿度の高い場所から保護することも重要です。掛け曼荼羅の場合は曼荼羅が斜めになっていないかなどの注意も必要です。
5まとめ
初めて仏壇を購入する際には、宗派の確認、サイズや設置場所の確認、材質とデザインの選択、予算の設定など、いくつかのポイントに注意しながら選ぶことが大切です。また、仏具の準備やメンテナンスも忘れずに行いましょう。仏壇は故人を偲び、心を鎮めるための特別な場所ですので、大切に保管し、心からの供養を行いましょう。